「iOS 12 Programming」にてXcode 10の章を執筆しました

「iOS 12 Programming」が2017年12月17日、一般発売を開始しました!

iOS 12 Programming

  • 著者: 加藤 尋樹,佐藤 紘一,石川 洋資,堤 修一,吉田 悠一,池田 翔,佐藤剛士,大榎一司,所 友太,
  • 製本版,電子版
  • PEAKSで購入する

デザインがとてもきれいで、マッドな質感が気持ちいい本となってます。

マッドな質感がとても上品

私は共著にてXcode 10の章を執筆しました。
Xcodeはバージョンを重ねるごとに使い勝手の改善がされています。
Xcode 9ではリネームなどのリファクタリング機能が追加されました。

Xcode 10ではさらにエディター機能が改善されました。
例えば、Sublime Textなど他のエディターではすでに実装されている「マルチカーソル」機能や、コードブロックの折りたたみがGUIからできる「Code folding ribbon」、Gitステータスもエディター上で確認できるようになりました。

つまり、とっても使いやすくなったんです!
この新しい機能を十分に利用すれば、開発効率は格段に上がります。

目次

  • 使いやすくなったXcode 10のエディター機能
    • 複数カーソル
    • Code folding ribbon
    • Gitステータス表示
    • その他のXcode 10新機能
  • 【宣伝】iOS 12 Programmingのここがすごい!

使いやすくなったXcode 10のエディター機能

Xcode 10のエディター機能についてご紹介しましょう。

複数カーソル

他のエディターでも搭載されているマルチカーソルがXcodeにもやってきました。
ソースエディターにてcontrol + shiftを押しながらクリックすると複数カーソルモードとなり、キーボードの入力がそれぞれのカーソルに反映されるようになります。

変数のアクセスを一気にprivateにするなど、まとめて操作したいときに便利です。

Code folding ribbon

コードブロックをまとめらる「Code folding ribbon」のUIが追加されました。
このUIを表示するにはメニューのXcode > Preference... をクリックし、プリファレンスウィンドウのText Editing > Editingの**「Code folding ribbon」**にチェックを入れます。

するとソースエディターの横に黒いリボンが表示されます。
クリックするとソースを折りたたみ、展開をすることができます!

その他のXcode 10新機能

その他にもXcode 10にはたくさんの新機能が追加されました!

  • ソースコード管理サービスとしてBitbucketアカウントとGitLabのアカウントが連携
  • Gitステータスをソースエディター上で表示
  • Signposts と Instruments によるパフォーマンス計測
  • バッテリー消費の激しいアプリのログ検知

すべてiOS 12 Programmingで解説をしています。

献本場所

iOS 12 Programming は直販のみの販売となっていますが、私は以下のコワーキングにそれぞれ献本をいたしました。
実際に手にとって読んでみたい方はぜひお立ち寄りください!

コワーキングスペース茅場町 Co-Edo(コエド)

Connecting The Dots YOYOGI

ソシラボ | 仙台市青葉区のコワーキングスペース・イベントスペース

【宣伝】iOS 12 Programmingのここがすごい!

iOS12はXcode10以外にもios12の開発に役に立つ情報が一冊にまとめられています。
目次をみてみましょう。

目次
・第1章 Siri Shortcuts
・第2章 Notifications
・第3章 Password AutoFillとAuthentication Services 
・第4章 ARKit
・第5章 デプス
・第6章 Core ML 2, Create ML
・第7章 Swift 4.0からSwift 4.2へのアップデート
・第8章 Xcode 10の新機能
・第9章 Mojave の新機能
・第10章 tvOS 12の新機能

Siri Shortcutsではアプリを立ち上げなくてもユーザーはSiriにアプリのタスクを依頼できるようになりました。
通知はグループにまとめられるようになり、Password AutoFillによってパスワード入力の手間がかからなくなります。
Swiftのアップデートもあり、ARKit、デプス、Core MLなど最新の開発もまとめられています。
見逃しがちなMojaveやtvOSについてもキャッチアップができます。

また、本書はiOS12だけでなく、iOS13、iOS14が出てきても読まれるべき本です。
それぞれの分野をこれほどまでに詳細にまとめた技術本は他にはありません。
来年、再来年になって「そろそろiOS12の機能をいれようかな?」と思ったとき、本書が役に立つでしょう。

実際は私も前作の「iOS 11 Programming」はiOS11の機能を振り返るため時々読み返します。

まとめ

私が担当した章を解説しつつ iOS 12 Programming をご紹介しました。

XcodeはiOS開発者ならほとんどの方が使うツールです。
新しいXcodeの機能を存分に発揮して開発効率を上げましょう!
そして、Xcode 10だけでなく、iOS開発の最前線に触れましょう!

ぜひ本書が皆さんの開発に役立てれば幸いです。

iOS 12 Programming

  • 著者: 加藤 尋樹,佐藤 紘一,石川 洋資,堤 修一,吉田 悠一,池田 翔,佐藤剛士,大榎一司,所 友太,
  • 製本版,電子版
  • PEAKSで購入する