App Store Labでアプリマーケティングを相談した話

App Store Labでアプリマーケティングを相談した話

wwdc19、4日目。
今回はApp Storeのマーケティングを相談できるExpanding to JapanとExpanding to Taiwanに行ってきました。
そのレポートをします。

私は個人でフライングスター風水という風水のアプリをリリースしています。

LPImage-100

多くの人に使ってもらいたいのでどのようなアプローチがあるのかを相談しました。
Expandingのブースに行くと日本のAppStore担当の方と直接やりとりができ、質問をすると答えてくれました。

プロダクトページに命をかけろ!!

App Storeに表示されるアプリの説明ページをプロダクトページというそうです。
インストールをしてもらう1番の顔となるページです。

そのページを一目見てユーザーが「ダウンロードしたい!」とわかるようとアドバイスを受けました。

ファーストビューでいかにダウンロードしたくなるような文章やスクリーンショットにするのかが重要です。
ユーザーは全然文章を詳しくは読まないそうです。

フライングスター風水アプリのプロダクトページを一緒に確認するとコピーライトに関して色々と問題があることがわかりました。

サブタイトル、スクリーンショット

01

サブタイトルやスクリーンショットは「ひと目でわかるもの」が重要です。
私もその認識で、「普通は面倒な作業を簡単に判定できる」ことを中心にコピーライトをしてきました。

「手軽に診断できる本格風....」

しかしApp Storeのスタッフさんはピンと来ていない様子。
むしろどんな機能があるのかを完結に推していったほうがいいのではないかとのこと。
フライングスター風水には引っ越し先の住宅の運勢を診断できるように間取り写真を取り込む機能があります。
それを中心にアピールしたほうが「このアプリはこんなことができるのか!」とユーザーが納得するのではないかとのことでした。

確かにそうです。

アプリ説明のファーストビューの三行

アプリの説明も最初は三行のみが表示され「さらに表示」ボタンをおして全体が見えるようになっています。
ユーザーは最初の三行しかみないそうです。
つまり最初の三行にアプリの価値を伝えなければいけません。

02

この三行でアプリの価値が伝えないといけません。

レビュー返信、アップデート内容

現在フライングスター風水は悪いレビューを書かれてしまっています。
その場合、かならず返信するのが肝心です。
しかし返信内容も最初の二行がファーストビューになります。
他のユーザーがひと目見て判断できるような返信を心がけるべきとのことです。

フライングスター風水ではすべての返信が挨拶から入っていました。

03

これでは他のユーザーに情報が届きません。
いきなり本題に入って説明する方がいいとのこと。
他のユーザーがどのように見るのかを考えたほうがいいとのことでした。

新機能の説明も同じです。
挨拶からでなく、「こんな機能がでたんだよと一発でわかるような構成がいいとのこと。

言われてみればそうですがそこまで気にかけていなかったところです。アドバイス感謝です。

以前の会社のアプリリリースノートでフレンドリーに書いたほうがTwitterでバズった経験がありそれを踏襲していました。

しかし、フライングスター風水はまだコアなファンが一定数いない現状です。
バシッと単刀直入に「こんないいことができるようになったぜ!」を伝えたほうがいいのかもしれません。

日本のApp Storeの特徴

日本のAppはフリーミリアムのビジネスモデルが多いとのことです。
無料でダウンロードしてよかったら定期購読で月額課金をする。または無料では機能制限があるが、追加料金を払うことでアンロックするなど。

ただ定期購読には拒否反応を示すユーザーも多いそうです。
追加料金で機能をアンロックするほうが伸びるのではないかということです。
アプリ内購入は非消費型のアイテム購入で、一度買えば後は追加料金なしでOKな形式を採用したほうがいいとのことでした。

重要キーワードで検索に出てこない

フライングスター風水、現在「風水」で検索かけても上位にきていません。

サーチのアリゴリズムは完全に非公開で相談を受けたスタッフも不明とのこと。
ユーザー数や高レビューなどを換算している予想されるとのことでした。
一番手取り早い方法として広告としてSreach Adを使うこともできるとのことでした

トップ、有料、無料のランキングの指標について

純粋にダウンロード数で測るそうです。

フィーチャーアプリに選ばれるには

フィーチャーは日本のApp Storeのエディターが決めるそうです。

  • ユーザーインターフェイス
  • デザインのブラッシュアップ
  • ユーザーにとって価値あるアプリか

を判断しているそうです。
無料か、有料は判断の材料にならないとのこと。
フライングスター風水は1800円と高額なアプリですが、たとえ1万円でもその価値があるとエディターが判断すればフィーチャーにのる可能性はあるそうです。

エディターへ自分のアプリをアピールするには

appstore.compromote

にアクセスしてフォームから投稿すればよいとのことです。
エディターへの投稿を一つの目標にしていきます。

台湾のApp Store

Expanding to Taiwanにも行ってきました。
風水は中国、台湾で人気の占いなので台湾のユーザーはどんな感じなのかを聞いてきました。

プロモーション媒体

日本だとツイッターによるプロモーションがにんきですが
台湾だとFacebook, LINE、インスタグラムが人気だそうです。
LINEはLINE@のことをさしているそう。友達になって定期的に広告が流れてくるあれです。

広告は小規模ならインフルエンサーによる宣伝が効果があるのではないかとのことでした。

PTTという掲示板があって(日本の2chのようなもの)そこへ書き込みするのもいいとのこと。

台湾版2ちゃんねる『PTT(批踢踢)』とは – グローバルデジタルマーケティングのLIFE PEPPER

台湾のライフスタイルについて

ライフスタイルは香港と近く、中国とはまた別とのことです。
また、好まれるデザイン、カラー、トーンなどは日本人と同じ感覚でよいとのこと。

ただし、色の意味が異なるところがあり、赤色がプラスの意味になるそうです。株価の上昇が赤で表現されているそう。他の国では赤は良くないイメージを持つのでそこが違いです。

最後に

App Store担当の日本と台湾の方に相談しました。
まとめます

  • ユーザーは説明を詳細まで見ない。一目で気に入ってもらえるようプロダクトページのファーストビューは気の引くものにする
    • アプリタイトル
    • サブタイトル
    • アプリ説明
    • スクリーンショット、
    • 更新内容
    • レビュー返信
  • 日本はフリーミリアムが盛ん。機能制限された無料アプリからダウンロードしてもらい、追加料金で機能アンロックするアイテム課金モデルもあり
  • アプリのブラシュアップしたらエディターへアピール。認められればフィーチャーされる
  • 台湾の方のデザインの好みは日本人とほぼ同じ
  • ただし赤色がよい意味で使われているのは注意

これをもとに自分のアプリのブラシュアップを進めます。