【参加レポート】bitFlyer Drink Meetup! #7

9/9 bitFlyer社のドリンクミートアップ イベントが開催されました。  
そこに参加したのでレポートします。


http://bitflyer.connpass.com/event/38089/


bitFlyerとは?

仮想通貨ビットコイン取引総合プラットフォーム「bitFlyer」の運営と、ブロックチェーン関連の研究開発を行う、Fintechベンチャーの会社です。

2016年4月に30億の資金調達を行い、国内の月間の売買取扱高は1000億円を超えている、日本で今一番勢いのあるFintechベンチャーの一つです。

TechCrunchに記事が載ってました。
bitFlyerがシリーズCで約30億円を調達、資本金で世界2位のビットコイン取引所に


bitcoinについていろいろ質問しました

今フィンテックの分野でバズワードになっているbitcoin。
せっかくなので疑問に思っていたことを質問してみました。

今から記載する内容はイベント中に私が質問した内容を再構成したものです。まだまだ私はbitcionの理解が深いとは言えないので勘違いや誤りがある可能性があります。ご了承ください。

bitcoinの発掘について

私は勘違いしていたようです。

bitcoinは発掘(マイニング)といって、膨大な計算をすればbitcoinを作ることができることは知ってました。
言い方は悪いんですが、お金儲けのためにやるもんだなと思ってました。

が、それがbitcoinの取引に必要不可欠な行為とは認識してなかったのです。

リアルなお金(お札や硬貨)は現在日本銀行が発行しています。
そこで日本銀行がお金を刷れば円が増えるように、bitcoinも発掘されればabitcoinが増える。でも各bitcoin間の取引と発掘とは何にも関係がないと思ってました。(だってリアルなお金は各取引に日本銀行はいちいち関わらないから)

しかし、bitcoinの発掘はbitcoinの取引では必要不可欠なことらしいです。

本当にびっくりしました。


例えばAさんがBさんに1bitcoinを送るとします。

その取引の情報はbitcoinのネットワークには流れるけど承認はまだされていないそうです。

承認されないと、取引が有効になりません。そうしないと、Aさんが1bitcoinしか持っていないのにBさん、Cさんに1bitcoinづつ渡せることになってしまいます。そうした二重取引を防止するために、承認が必要とのことです。

では、この取引の承認はいつされるかですが、bitcoinの発掘がされてブロックが増えた時とのことです。

発掘で何をしているのかというと、現状合計容量が1M未満になるように取り込んだの取引内容(ネットワークに流れた未承認取引、今回の例だとAさんがBさんに1bitcoin渡すという内容)とメタデータを引数として専用のハッシュ関数を実行するそうです。

実行したハッシュ関数の戻り値のハッシュ値が上から0が幾つか並んだら(いくつ並べばいいのかはbitcoinのルールで決まってる)そのブロックを有効とみなすことができます。
有効かどうかの判断も関数で決まっていて、bitcoinのネットワークに流れ、他の人たちが有効なブロックなのかを承認するとのことでした。

ここで初めて取引が有効になります。

bitcoinのブロックは取引の台帳で、取引は台帳の各項目。
発掘作業は台帳に一ページ追加することだそうです。

https://chainflyer.bitflyer.jp/Block/0000000000000000026e291227151132224895254706ed4d325b2d78a55b9660
この画像はbitcoinのブロックを可視化したchainFlyerというサイトのとあるブロックです。

ブロックナンバー429206の下に0が17個並んでます。これがハッシュ値です。

発掘するときはメタデータの一部に発掘者がすきな値を入れられる部分があるそうで、発掘者はその好きに決められる値にさまざまな値を入れてハッシュ関数を何回も実行して、返り値に0がたくさん並ぶまで繰り返すそうです。

発掘のインセンティブは、ブロックを1つ作ると、今だと12bitcoinぐらいがもらえます。(画像のブロック報酬が12.50000000bitcoinになってます)
また手数料と呼ばれている取引の余分なbitcoinも取得できるそうです。

手数料は初めて聞いた概念なんですけど、
Aさんが1bitcoinをBさんに渡す場合、
「AからBへ1bitcoinを渡す」というデータを送るときに実際には1.01bitcoinを送ることができます。

すると、余分な0.01bitcoinは発掘者が入手することができます。
発掘者はこの二つをインセンティブに発掘作業をしているそうです。

つまり、発掘してブロックに取引をいれてもらえないと、取引は承認されません。

大体今発掘されるブロックが増える間隔は10分に1回だから、それまで待たないと、取引が完了しません。

もちろん、自分が出した取引がいつまでもブロックに取り込んで貰えない可能性もあります。
その場合はいつまでたっても取引は有効にならない。

手数料として余分なbitcoinを送ることで発掘者にブロックに自分の取引を入れて守られる可能性が増えるとのことです。


ビットコインの総量

bitcoinの総量が増えすぎないようにシステム的に、上限が決まっているそうです。

上限がきたらどうなるかというと、bitcoin発掘の報酬(今だと12bitcoinぐらい)が0になります。
上限がきてbitcoinの報酬が0になっても手数料が入るのは変わらないから、そこが発掘のインセンティブになるだろうとのこと。

上限がくるのはけっこう後らしいので(2140年ごろ?)今は枯渇の心配はしなくてもいいそうです。

発掘はとてつもないPCのマシンパワーで計算をするから、電気代がめちゃかかるらしい。
電気代と発掘のインセンティブに見合うのは中国ぐらいしかないとのことで、今中国を中心にマイニングがされているとのこと


終わりに

bitcoinの概念がちょっと理解できて嬉しいイベントでした。
やっぱり、よくわかっている方に直接お話を聞けるのは理解が深まります。

楽しいイベントでした!


参考文献

この記事の内容がbitFlyerさんが既に記事にしていました。
こちらの方が正確と思うのでこちらもご覧ください。

ビットコインを生み出す採掘(マイニング)

現状はbitcoinの発掘は膨大な計算量が必要で、電気代がかかるので、中国ぐらいしか発掘コストをペイできないそうです。

Bitcoin採掘の7割を中国が占め、元開発者が「実験は失敗だった」と表明